公共工事のシステム自体が時代に合わなくなっているのだとしたら、入札制度を改革したり、部分改善のキャンペーン活動をしたところで根本的な問題解決には至らない。
公共工事は戦後の政府主導のインフラ整備において多大なる貢献をした。
それは事実である。
だからといって、その同じやり方が現代でも通じるとは限らない。
社会環境の急激な変化に従って、変化することが必要である。
エンドユーザーの求める価値の変化を反映しなければならない。
公共工事もエンドユーザーの価値を起点とした目標達成型のアプローチへ変化しなければならない。
エンドユーザーの価値を起点として、その価値を実現するサービスを作り出すことはまさに事業である。
建設物を作る「公共工事」から、サービスを生み出す公共事業への発想の転換が必要である。
そのために考えるべきことは、企業と変わらない。
それは当然である。
なぜならばすでに述べたとおり、発注者は、企業からエンドユーザーへサービスを提供するための流通経路だからである。
したがって、公共工事というシステムの変革を行う場合、発注者の最優先すべき事項は、企業と同様、事業の再定義なのである。
「あなた方の事業は何ですか?」
「その事業のエンドユーザーは誰ですか?」
「そのエンドユーザーの求める価値は何ですか?」
入札制度改革を含めもろもろのキャンペーン活動は、いかに当事者が真剣に取り組んでいようとも、一時的なパフォーマンスに終わる。
すぐに次のキャンペーンが必要になる。
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